平成からの歴代の仮面ライダー達の劇場版をひっそりと順番通りに観ていたはずが、飛ばしていた。
と言うか、電王、ちょいちょいスピンオフ的な劇場版とかTVSPみたいなのがあって結構色々ある。
とはいえこれは劇場版のファイナル、か。見逃してた。
本筋の電王の劇場版としてはこれが佐藤健の有終の美、か。この後、時を経て平成ジェネレーションズでのサプライズはあるけど。
“さらば、電王”。
佐藤健と中村優一。相変わらずカッコいいな。
その佐藤健、りょうたろうの“孫”、現る。
電ライナー、時空を行き来できるこの列車。実は歴代の仮面ライダーの中ではなかなか難しい設定の電王。
未来や過去、さらにはそこで起こす出来事で未来が分岐したり、いわゆるパラレル化したりする。
それが今回、さらに“生きた人間と死んだ人間を入れ替える”みたいな要素も入り、さらに混沌としてくる。
しかし、そこは電王、というか、電ライナーと“イマジン”。
複雑で、物々しい雰囲気漂う中で、イマジン達のめちゃくちゃな勢いがそれを吹き飛ばすパワー。
これが電王シリーズの魅力。話も解決策も難しくても“いつでもクライマックス”で、敵の思惑を破綻させていく。
そして、りょうたろう、佐藤健。今回はその器を利用されていて、なかなかそこから抜け出せず、敵側の思惑に利用される。
敵の親玉、コマを使って攻撃してくる。意外に古風。だけどもそれにもちゃんとワケがあって、電ライナー御一行、1729年の江戸時代に。
この時代の時間が何かの鍵になっている。
桃太郎、浦島太郎、金太郎、見た目はともかく、よくよく考えれば、この時代の方が親和性が高いイマジン達が江戸時代で大騒ぎ。
神田沙也加も観れるし、相変わらず話もしっかりあって見応えがある電王、ファイナルカウントダウン。
時間軸の生と死。難しいテーマと設定をよくここまでまとめたな。
そして、囚われたりょうたろう、相変わらずお人好し全開で迎えるクライマックス。
“俺、参上!”
自分で自分を消させる、なるとんでもない仕掛け。
無茶な話がそれなりに辻褄合うのがスゴい。
最後の岩場の平原、あれは日本なのか、日本にまだこんな原風景っぽいゴツゴツの開けた土地があるのか。
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