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劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウンのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.6
平成からの歴代の仮面ライダー達の劇場版をひっそりと順番通りに観ていたはずが、飛ばしていた。

と言うか、電王、ちょいちょいスピンオフ的な劇場版とかTVSPみたいなのがあって結構色々ある。
とはいえこれは劇場版のファイナル、か。見逃してた。

本筋の電王の劇場版としてはこれが佐藤健の有終の美、か。この後、時を経て平成ジェネレーションズでのサプライズはあるけど。

“さらば、電王”。
佐藤健と中村優一。相変わらずカッコいいな。
その佐藤健、りょうたろうの“孫”、現る。

電ライナー、時空を行き来できるこの列車。実は歴代の仮面ライダーの中ではなかなか難しい設定の電王。
未来や過去、さらにはそこで起こす出来事で未来が分岐したり、いわゆるパラレル化したりする。

それが今回、さらに“生きた人間と死んだ人間を入れ替える”みたいな要素も入り、さらに混沌としてくる。

しかし、そこは電王、というか、電ライナーと“イマジン”。
複雑で、物々しい雰囲気漂う中で、イマジン達のめちゃくちゃな勢いがそれを吹き飛ばすパワー。

これが電王シリーズの魅力。話も解決策も難しくても“いつでもクライマックス”で、敵の思惑を破綻させていく。

そして、りょうたろう、佐藤健。今回はその器を利用されていて、なかなかそこから抜け出せず、敵側の思惑に利用される。

敵の親玉、コマを使って攻撃してくる。意外に古風。だけどもそれにもちゃんとワケがあって、電ライナー御一行、1729年の江戸時代に。
この時代の時間が何かの鍵になっている。

桃太郎、浦島太郎、金太郎、見た目はともかく、よくよく考えれば、この時代の方が親和性が高いイマジン達が江戸時代で大騒ぎ。

神田沙也加も観れるし、相変わらず話もしっかりあって見応えがある電王、ファイナルカウントダウン。

時間軸の生と死。難しいテーマと設定をよくここまでまとめたな。
そして、囚われたりょうたろう、相変わらずお人好し全開で迎えるクライマックス。

“俺、参上!”

自分で自分を消させる、なるとんでもない仕掛け。
無茶な話がそれなりに辻褄合うのがスゴい。

最後の岩場の平原、あれは日本なのか、日本にまだこんな原風景っぽいゴツゴツの開けた土地があるのか。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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