あしからず

コルチャック先生のあしからずのレビュー・感想・評価

コルチャック先生(1990年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦下、子どもたちを守ることに生命をかけた実在のユダヤ人医師コルチャック先生の半生。当然のように地獄だが覚えておくべき現実で、”子どもの権利条約の父”でもある彼の行いは最後まで徹底していた。誇りよりも子どもたちを選ぶ姿。
ワイダ作品にしては抑え気味だけどその分過去の悲壮が滲み出てくる。
ポーランドの戦争による死者は600万人でその内の200万人は子どもだったそう。少女のガラス玉のような大きな瞳とラストのワイダの優しさが突き刺さる。こんなこと二度と起こらないで欲しい、そのために。
あしからず

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