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コルチャック先生のtakのレビュー・感想・評価

コルチャック先生(1990年製作の映画)
4.0
映画の果たす大きな役割の一つは、この映画に登場するような異国の出来事や偉人を広く世界に知らしめることである。

ドイツ軍に占領されたポーランド。200人ものユダヤ人孤児の世話をする医師コルチャック。次々と収容所に人々が送られる中、彼が望んだこと。子供たちを救いたい。救えないなら、せめて安らかに死なせてやりたい。勇気と愛情に満ちた生き様をスクリーンに刻みこんだ、アンジェイ・ワイダ監督の力作。ラストシーンのスローモーションが忘れられない。

こうした作品に触れることで、僕らは少しだけ視野が広がったと感じる。それは製作された意義を感じるだけじゃなくて、僕らが映画を観続けることを意義深く感じられる瞬間でもある。
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