鮭茶漬け

コルチャック先生の鮭茶漬けのレビュー・感想・評価

コルチャック先生(1990年製作の映画)
4.4
アンジェイ・ワイダ監督
実在のユダヤ系ポーランド人医師であるヤヌシュ・コルチャック氏
ホロコースト最中のポーランドで孤児院の院長として子どもを守ることにその生命を捧げた彼の生涯を描く

常識無いので正直初めてこの人の存在を知りました。。学ばせていただきました。当時ポーランド中の人間から知られる存在であり、その後国連で制定された子どもの権利条約の礎となる考えを発案された人なんですね。

ポーランド社会をテーマに描くことが多い(いわゆるポーランド派)アンジェイ・ワイダ監督の代表作の一つ。この度ポーランド映画祭でやると言うのでやっと見ることができました。若干ご都合な脚色は感じたものの、ワイダ監督らしい真摯な視点でコルチャック先生への敬意を払って描かれている素晴らしい作品だと感じました。同氏を演じたヴォイチェフ・プショニャックがあまりにもハマり役であり、少々頑固だが自分の意志を貫くコルチャック先生そのもののようでした。撮影も良く、数十メートルはあろうかというそり立つ孤児院の壁の絶望感たるやない。
そして何よりラストシーン。この美しく残酷なシーンは脳裏に刻まれて離れない。。
鮭茶漬け

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