TakayukiMonji

コルチャック先生のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

コルチャック先生(1990年製作の映画)
4.1
アンジェイ・ワイダ監督作品を初鑑賞。
1939年ナチスのポーランド侵攻が始まり、日に日にユダヤ人への弾圧が強まってくる中で、ユダヤ人の孤児たち200人を引き取った小児科医のヤヌシュ・コルチャックを描いた作品。
自分の誇りよりも200人の子供たちを守る。何のためかもわからずたくさんの人が勾留され(結果的に虐殺される)、沢山の人が道端で死にいく想像を絶する環境。
そんな中でも、子供たちと向き合う時も、優しく厳しい現実を伝えながらも生きることの大切さを説いていく。ここで子供に嘘をつかない姿が素晴らしかった。彼は生前、”子供の権利”を謳っていたらしく、子供集会、仲間裁判など子供と大人を区別しない。作中にもところどころで彼の教育的姿勢が垣間見れる。
彼の固い意志がひとつひとつの言動に現れていた。

ワイダ作品は鑑賞難易度が高いけど、ひとつひとつ観ていこうと思う。
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