ピートロ

コルチャック先生のピートロのレビュー・感想・評価

コルチャック先生(1990年製作の映画)
3.8
ゲットーで200人もの孤児を保護するコルチャック先生奮闘記。
視点をずらしたり、オシャレや笑いを入れることもなく、淡々と過酷な事実だけが直球で描かれるのでただただ辛い。今まで観たゲットーが舞台の作品のなかで一番胸がしめつけられた。
先生が資金集めで資産家から寄付を募るくだりが印象的。決して卑下したり懇願することなく胸を張り「金持ちにはその義務がある」と一喝するのだ。
ノブレス・オブリージュといってしまえばそれまでだけど、本作のテーマであろう、老若男女を問わない「人間の尊厳」について考えさせられた。VHS。