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初恋のきた道のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

初恋のきた道(1999年製作の映画)
3.9
同名の小説を張芸謀(チャン・イーモウ)監督が映画化した珠玉のラブストーリー。
山間の村の美しい四季を背景に、村に新しくやって来た若い先生に胸をときめかせる少女のひたむきな恋心が生き生きと描かれている。
原題:我的父親母親(簡体字我的父亲母亲拼音wŏde fùqin mŭqin英題The Road Home)(1999)

都会で暮らす息子が、父親の訃報を聞き、母のいる山間の村へ帰ってくる。
そして、物語は、母が18才の娘(チャン・ツィイー)だった頃に遡り、映像もモノクロからカラーに変わる。
村に、小学校の先生として20歳の青年(チョン・ハン)がやって来る。
新しく来た先生と仲良くなりたいのに口に出せないウブな娘は、懸命に気持ちを伝えようとするが、「文革」の波が先生を町へ連れ戻してしまう。
娘は町へと続く一本道で待ち続ける。

ラストは、再び、モノクロに戻る…。

「二人はこの道で出会い、愛し愛し合った。村と町を結ぶありふれた山道。必死の思いで待ち続けたこの道を、母は最後に父とたどりたいのだろう」

映画初出演のチャン・ツィイーの出世作。初々しい少女を好演。
心を込めて作った餃子を抱えなながら、先生を懸命に走って追いかけるシーンが、背景の美しい自然とともに心を捕らえる。
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