同年の「駅馬車」と遜色ない出来映え。御上頼みが当たり前の日本人には理解出来ないだろう西部開拓時代の無法地帯を、スピーディでアクション溢れる名作に仕上げたヘンリー・キング最良の一本。トム・クルーズ激似のタイロン・パワーと知的な兄を好演した名優ヘンリー・フォンダのコンビは、この作品のオマージュとも思える「明日に向かって撃て！」のボール・ニューマンとロバート・レッドフォードに勝るとも劣らない。更に、善良な保安官役を助演したランドフル・スコットや強盗団の悪役達も個性的で見応え有りで、まだまだ若々しい現代アメリカ社会を知る上で参考になった懐かしい作品である。なお、大統領選に敗北しても大人気のトランプが、この作品のジェシー・ジェイムズに妙に被るのは私だけかな？
