バンバンビガロ

地獄への道のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

地獄への道(1939年製作の映画)
3.2
腐敗した体制に抵抗するアンチヒーロー的主人公が予期される破滅に向けて突き進んでいくところは非常にニューシネマ的で面白いのだが、最後にしんみりとした主人公の追悼の場面を入れてしまうあたり、どうにもドライに徹することができないこの時代のハリウッド映画の甘さも感じてしまう。
権力と一体化して不正を働く鉄道会社に対して列車強盗などの犯罪によって対決するジェシー・ジェームズを義賊的な存在として肯定的に描く部分がある一方そのジェシー・ジェームズが徐々に犯罪や暴力行為自体に取り込まれて行く様を丹念に描いておりなかなか深みのある作劇になっている。
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