TAK44マグナム

パッセンジャー57のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

パッセンジャー57(1992年製作の映画)
2.7
ウェズリー・スナイプスがテロ対策のプロを演じるハイジャックアクション。

凶悪なテロリストによってハイジャックされた旅客機。
しかし、そこには偶然にも航空会社の警備主任のカッターが乗っていた。
カッターは単身、テロリストたちと戦うことになる。

「エクスペンダブルズ3」でも存在感を示したウェズリー・スナイプスが、「ダイ・ハード」よろしく、たったひとりでテロリスト共をぶちのめす・・・のかと思ったら、確かにほとんどひとりでやっつけるんですけど、ストーリーの半分は飛行機を離れて遊園地での戦いだったりします。
こういった映画で、途中で飛行機を降りて舞台が変わるのは珍しいですね。色々な展開をして飽きさせない手段でしょうか。
あと、この手の映画だと、乗客の何人かにはドラマがあったりして、色々と話に絡んだりもするものですが、最初に出てきた子供なんてハイジャック以後は出てこないし、カッターの隣に座った話好きのおばあちゃんぐらいですよ、最後まで出てきたのは。
それと、因縁のあったCAとカッターのロマンスもあるんですが、カッターが途中で飛行機からいなくなってしまうので、そんなに親密になるとは思えなかったりしましたね。

それにしても、この映画の脚本はかなり強引です。
カッターは、いきなり飛行機の燃料を抜いて、着陸するしかないように仕向けるんですが、万が一着陸できるところが近くになかったらどうするつもりだったのでしょうか。
他にも、かなり強引な事ばかりするので、どうにも行き当たりばったりにしか見えないのが難。

ウェズリー・スナイプスのアクションは、さすがにキレも良く、回し蹴りもキマってますね。
ひとつひとつの動作の美しさがウェズリー・スナイプスのアクションの魅力だと思います。

最後に気になったことを2つ。
白人CAが、けっこう美人さんだった事と、音楽がまるで70年代みたいで古臭く感じられた事です。