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12人の優しい日本人のsithmaroのレビュー・感想・評価

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)
4.5
個人的には三谷脚本の作品では一番好き。

タイトル通り『12人の怒れる男』をオマージュした法廷コメディの傑作。
こちらも視聴済み。
もちろん元の方を観ていなくても充分楽しめるが、見比べるとそれはそれで違った楽しみかたもできる。

キャストの違う舞台版も円盤化されているので、機会があればそちらと比較してみるのもお勧め。

先にネタバレを見ずに鑑賞してほしい映画。
今でこそ日本でも裁判員制度があるが、当時はそんなものはなく「もし日本に陪審員制度があったら?」という架空の設定が用いられている。

とある殺人事件の陪審員として集められた個性豊かな12人の男女。
有罪か?無罪か?二転三転しながら事件の真相に迫っていく。
12人のキャストそれぞれが埋没せず、それぞれの個性が際立っているのはお見事。
細かく散りばめられた複線が最終的に一つの「答え」に帰結するのはさすが三谷幸喜。

映画を見終えた後の爽快感がたまらない。
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