真田ピロシキ

エドtvの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

エドtv(1999年製作の映画)
1.5
退屈すぎてYouTubeで猫の動画でも探そうかと思いかけた。リアリティショーの類に興味がないのでこんな平凡な男に共感し熱狂する劇中の視聴者の気持ちが全く分からない。24時間犬か猫の映像を流してた方が絶対面白い。それは人によるとしても映画としてつまらない。

悪趣味なメディアに人生を乗っ取られた男と周りの人々が苦難を乗り越えてメデタシメデタシ。恋人や家族との愛も確認できました。泣けるねーその先に見いだせるものが薄い。これはTV局だけが悪いのではなく視聴者の方にこそ問題があってそこを突くべきなのに悪いTV局の鼻を明かして終わりになっている。似たような題材の『トゥルーマン・ショー』なら感動ポルノに熱狂する大衆をバカにしていたが本作では背景に過ぎない。その悪の巣窟たるTV局にしたって納得行かない。おい、そこの女!何正義の味方ぶってんだよ。このクソ番組考えたのお前だろ。クソ契約書もお前の仕業だろ。お前こそが諸悪の根源。サタンだ。あのお偉いさんのオッサンを一方的に悪の親玉にして笑い者にする神経が理解不能。風刺としても逆襲劇としてもつまらなかった。