スギノイチ

海の勝負師のスギノイチのレビュー・感想・評価

海の勝負師(1961年製作の映画)
3.0
映画開始2分で激しい悪態をつく中原早苗。
ほぼ全ての台詞が怒鳴り声である。
そこから『憎いあンちくしょう』の疾走感に似たOPと『硝子のジョニー』のような漁村の撮影。
量産型プログラムピクチャーに見えて、蔵原惟繕らしさが強く出ている作品。

中原早苗だけでも十分過ぎるアクの強さだが、サブヒロインの笹森礼子もかなり気の強い役。
中原早苗と出会って3秒でビンタ対決を敢行、瞬く間にキャットファイトに発展。
笹森礼子は同年『ノサップの銃』でも南田洋子とバトっていたが、妙にビンタが上手い。
宍戸錠を主人公としたサスペンス調で話は進むが、ラスト10分だけ馬や拳銃の打ち合いで急に西部劇っぽくなる。
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