ケジメピザ

渦のケジメピザのレビュー・感想・評価

(2000年製作の映画)
3.5
唸る デビュー作
コレがデビューとは恐れ入る
設定としては20世紀の終わりともなると 特別「秀逸」という事にはならないが 脚本は実に見事な仕上がり

キャラクター創造が素晴らしく 主人公ビビアンのおよそ共感できない無軌道かつ自分勝手な行動原理は 主演のマリ=ジョゼ・クローズの好演と相まって「実在の人物」と思えてくるほどのリアリティがあります

ストーリー上幾つか気にある点はあるが それらをあえてイジらない事で90分弱の尺に綺麗に纏めている

ヴィルヌーブ監督作は 音楽を排した静かな画作りをしてる印象があるが 今作は主人公のキャラに合わせたポップな音楽を効果的に使っている

私が不勉強で分からないのですが 繰り返し出て来る「船底のような場所で捌かれる魚の狂言回し」は 何かのオマージュやモチーフがあるのでしょうか?
詳しい人解説お願いします
ケジメピザ

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