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私だけのハッピー・エンディングのqpのレビュー・感想・評価

4.0
 マーリーは独身で仕事や遊びを存分に楽しんでいます。しかし、ガンになり神様からも死ぬことが告げられ、だんだん人間関係への見方が変わっていき、という話です。

 マーリーが死と戦うシーンはほとんどないです。マーリーには死へのプレッシャー、不安があり、周りの人とどう接すればよいか悩むことが中心です。

 マーリーの性格が映画の明るさを決めています。マーリーはとても明るくおしゃべりで下ネタも多いです。むしろ、堅物であったジュリアンを新しい世界に引き込んでいるように感じました。ただ、本音で話していないと彼氏候補になるジュリアンに見破られています。明るくておしゃべりでも本音がない人っているなと感じます。

 神様に頼むシーンがあったので、ファンタジーものかと思いましたが、基本的に演出が自然で等身大な現実を描いています。かつ、1番目の願いは無理なく、その時に願った気持ちとは違う形で使われて良かったなと思います。

 独身女性にとって家族が重要だったと感じさせること、素直に愛情を伝えることはありきたりのように感じます。むしろ、親友や隣人との関係を大切にしていて、泣かせてくれます。友達の数ではなく深い付き合いの重要性を感じました。

 私は死の宣告を受けた時、マーリーのように周りの人を大切にしたいと思いました。でも、あんなに心配してくれる友達がいるだろうか、1番目の願いの使い方などを真似られるだろうかと自分の弱さを認識しました。
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