この状況でこんなにも笑顔でいられるだろうか。笑顔ってやっぱイイものだ。
ダサい邦題、難病もの、となればまあよくあるヤツなのかなって期待してなかった割りによかったこの映画。
心の準備もなくガンで余命宣告されてしまうキャリアウーマンのマーリー。残りの人生、家族、恋愛、友情を描いたちょっと湿っぽいストーリーではあるけれど、コメディ風味で明るく、なにしろ主人公マーリーがよく笑う!笑顔がたくさん!なので、予想したほど湿っぽくないのがよい。
もちろん気丈に振舞っているだけかもしれないけど、この状況であんなにも笑顔でいられるだろうか?って考えちゃう。
余命宣告されて周囲の親しい人々に気を使われたり同情されたり、腫れ物に触るような態度をされるのがイヤなマーリー。おかげでギクシャクしたりもするけどとにかくポジティブ。
この人のもともとの性格なのか、余命宣告されてからなのか、そこはよくわからないけど。
マーリーを支える主治医のジュリアンもイイ。
演じるガエルガルシアベルナル男前なんだけど
笑ったとたんにデレデレに緩むのがカワイイじゃないか。
このジュリアンは口下手だけどとにかく誠実。マーリーの支えになろうと一生懸命なんだな。観ていてそっちのほうがグッときた。
「50/50」におけるセスローゲンみたいなヤツとか、こういうジュリアンみたいな主治医がいたら、さぞ、心の支えになることだろう。
ケイトハドソン、たしかにちょっと老けたなと思うけど笑顔がチャーミングでよかった。なんかドリューバリモアとダブるね、この役柄。
「最期の時」のシーンはさすがに思わずウルッときちゃったけど全体的に明るくてよろし。