たむランボー怒りの脱出

暴風の処女のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

暴風の処女(1933年製作の映画)
3.0
フォークナー『サンクチュアリ』の映画化。無実の罪を着せられた男が濡れ衣を晴らすのに積極的でないことの理由がこの映画ではよく分からなくなってるけど、原作では無罪になって釈放されても真犯人のポパイ(映画ではトリガーという役名に変更されてる)に殺されることを恐れてるからという一応の理由が示されている。そのへんの整合性が無視されたのはまた原作の展開とは真逆といえる凡庸なラストシーンを導くためなんだろうが「え、ここで終わり?」となった。原題を見れば頷けることではある。90年代に映画化されてたらポパイの異常性に焦点を当ててハンニバル・レクターみたいなキャラクターにしたかも(?)