【怠惰(acedia)】
「僕にとって良心の呵責とは、他人の目、社会の罰に対する恐怖だけです。」
神の元において狂った人々と、神無き社会で人間を諦め壊れた人々との、噛み合わぬ会話が呻き軋む。渡辺謙と…
医学部を志した高校2年の春に観た。トレンディドラマでフェロモンを撒き散らしていた奥田瑛二の重厚な立ち振る舞いに驚いた。
モノクロの画面もその迫力に力を与えていたと思う。
パンフレットによると、手術の…
小説の副題、「神なき日本人の罪の意識の不在」は、現代日本人にも言い得る表現である。あなたは、神の裁きが怖くないのですか?というオランダ女性の発言はあまりに無神経に刺さり、そして金色のうぶ毛にまで腹が…
>>続きを読む神の存在と罰を説く看護師の存在と主人公勝呂の苦悩が生体実験という行為の残酷さをより浮き彫りにしている。
クリスチャンではない知人の医師戸田も自分自身の無関心・無感情な態度に戸惑っている様子がよかっ…
『神なき日本人の罪意識』
かなり前に、渡辺謙好きの知り合いが教えてくれた今作。すでに渡辺謙は日本人離れしたオーラを放っていた。声が小さい上に方言が多くて聞き取りに苦しむシーンが多いのに注意。
映…
観た。
終始息が詰まりそうだった。
人間の良心とはどこにあるのか。
終戦間際の米軍捕虜の生体解剖実験を元に作られた、遠藤周作の原作。
手術のシーンは直視出来なかったけど、医師達の汗や息遣い、言葉…