きりだんご

海と毒薬のきりだんごのネタバレレビュー・内容・結末

海と毒薬(1986年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

見終わって色々調べて、あの心臓マッサージのシーンは保護犬を使って撮影された、という記述を見て他の感想がぶっ飛んでしまいました。

(Wikipediaや個人のブログで読んだだけなので確たる証拠は無いです)

これが本当なら
「どうせ死ぬ人間なんだから医学に役立つ実験をしてから殺そう」
の是非を問う映画を
「どうせ死ぬ犬なんだから映画撮影のために犠牲になってもらおう」
という考えのもとに撮られた、ということなのか。
(犬が最終的に死んだのかは分かりませんが)

戦時中の医者たちも現代の映画人も狂っている、というテーマを秘めた物語なのか。
「医学の進歩の為」「良い映画を撮る為」には犠牲がつきものなのか。

あと印象に残ったのは

職務に忠実な看護婦長(岸田今日子)が最後に見せた女の顔

あの肝臓は本当に食べたのか

主役二人のシティボーイ感が映画全体の気持ち悪さ、違和感に繋がっている。
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