このレビューはネタバレを含みます
見終わって色々調べて、あの心臓マッサージのシーンは保護犬を使って撮影された、という記述を見て他の感想がぶっ飛んでしまいました。
(Wikipediaや個人のブログで読んだだけなので確たる証拠は無いです)
これが本当なら
「どうせ死ぬ人間なんだから医学に役立つ実験をしてから殺そう」
の是非を問う映画を
「どうせ死ぬ犬なんだから映画撮影のために犠牲になってもらおう」
という考えのもとに撮られた、ということなのか。
(犬が最終的に死んだのかは分かりませんが)
戦時中の医者たちも現代の映画人も狂っている、というテーマを秘めた物語なのか。
「医学の進歩の為」「良い映画を撮る為」には犠牲がつきものなのか。
あと印象に残ったのは
職務に忠実な看護婦長(岸田今日子)が最後に見せた女の顔
あの肝臓は本当に食べたのか
主役二人のシティボーイ感が映画全体の気持ち悪さ、違和感に繋がっている。