ばんがど

海と毒薬のばんがどのレビュー・感想・評価

海と毒薬(1986年製作の映画)
4.2
ホントに日本人の確信を突いた作品だ。
積極性がなくなんとなく動く。強く賛成もしないし反対もしない。誰一人レクターはいないのに日常的な何かを達成するため、まっ!しょうがないかっと大胆にとんでもないことを実行してしまう。
本作の内容とは格段にレベルは相当低いがルフィの手下もビッグモーターの社員もこんな感じで何となくやったんだろうな。人として最低だが同じ状況でヒロイックに自分が立ち上がれるかと問われると微妙。何故なんだろうか?島国日本のアミニズム思想だと狭い社会で大いなる自然と共生することが絶対条件で、自分勝手やわがままは万死に値する。これが日本民族の心の根底にあるのかな??ただ原作者が主張するように、キリスト教的なものが存在すればよいかと言われると、確かに傾向はやや薄れるかもしれないが単純にそれだけでもない気がする。それに何となく礼儀正しく何となく他者のことを思いやれるのも日本民族だもん。そんなことを1ヶ月くらい悶々と考えさせられるすごい映画です。
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