はみ出し者の終着点だった1900年代初頭のフランス外人部隊を題材にした渋いドラマ。
戦争アクションというよりも刑務所モノに手触りが近く、部隊内のヒエラルキーによるいざこざや死の行軍、強制労働、友情を育んだ戦友との別れなどが悲壮感たっぷりのBGMをバックに描かれる。
主演のヴァン・ダムはアクションを封印し(でも無駄にケツは見せる)、脚本も兼任する力の入れようで、アクション俳優からの脱却を模索していたと思われる。
悪い映画ではないが、苦すぎる展開と虚しさが漂うラストはカタルシス皆無なので、口直しの『ライオンハート』や『ハード・ターゲット』等の痛快アクションとセットでの鑑賞をお勧めする。