てるる

レジョネア 戦場の狼たちのてるるのレビュー・感想・評価

レジョネア 戦場の狼たち(1998年製作の映画)
3.8
えーちょっと評価低すぎない?

リリース当時観て面白かった記憶で、観直してみたけどやっぱ面白かったよ!

ヴァンダムが製作・脚本・主演を務めた戦争アクション映画。

実はヴァンダムて、似たような作品ばかりになってて、人気に翳りが出てきたことに気付いてたんだろね。

これは自ら華麗なアクションを封印。
この頃から色々と模索してたことが伺える。

その分、戦争アクションは迫力あり。
監督が「ランボー3」のピーター・マクドナルド。
これ予算が1億円に満たない作品らしいのに、この迫力は流石としか。

意外とドラマ部分もしっかり。
主人公が外人部隊(レジョネア)に入隊する理由や、訓練を通して友情を育み、生きる意味などを取り戻していく。

キャラ設定もちゃんと分かりやすい。
アメリカで虐げられた黒人、ギャンブル中毒の元軍人、故郷に婚約者がいる若者など。

でも戦争とはかくも過酷で残酷。
レジョネア舞台は砂漠の砦で孤立し、絶望的な籠城戦を強いられる。

次々と命を落としていくレジョネアの兵士たちが切ない。
ギャンブラーや、マフィアから送られてきた刺客とのラストのやり取りが胸アツだけど切ない(꒦ິ⌑꒦ີ)

当時はVHSで観たけど、今回はDVDだったのでメイキングや特典映像も見てみた。

そしたら歴史考証もしっかりしてた。
レジョネア達の境遇やあの死の行軍なんかも実際にあったことらしい。
更には使用する武器なども実際に使用されていたものなんだとか。

この本気度はB級映画とは言えない。
個人的に籠城戦ってシチュエーションが大好きなのもあるけど、もっと評価されて良い作品だと思う。
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