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楢山節考のharuのレビュー・感想・評価

楢山節考(1983年製作の映画)
3.5
親離れ。

辰平の母おりんは、まもなく70歳。この村では、70歳を迎えた者は長男によって楢山に捨てられるという因習があり、辰平は日に日に気が重くなっていく。しかしおりんは覚悟を決めていた。

何となく聞いたことがある「姥捨」の話。
貧しいこの村では口減らしの一環で、次男以下は生涯独身、70歳以上の高齢者は山へ捨てられるという掟があった。また他人の食糧を盗んだ場合は罰を受ける等、何より優先すべきは「食糧の確保」となっている。おりんは70歳にしてはかなり元気なおばあちゃんで、一家を切り盛りしながら、朝から晩まで働きまくる。正直一家に十分貢献してるので、むしろ彼女がいなくなる方がマイナスな気がしてならないのですが、こうでもしないと子供たちがいつまでも親離れできないってことなんでしょうか。
昔から母は強いんだなぁ。
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