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楢山節考のmarnimのネタバレレビュー・内容・結末

楢山節考(1983年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

楢山節考、一度は見てみたいと思った作品だが、重いテーマを突きつけられ、ドスンと重たい気持ちになった。
貧しい村の未来を繋ぐための因習「楢山参り」、背負子に母を乗せて山を登るシーンは実にリアルで、白骨化した骸にカラスが集る場面は、姥捨ての現実を見ているようであった。
母との最後の別れでは、母おりんの気丈な姿、村の掟とはいえ愛する母を殺さなければいけない息子辰平とが無言で抱き合うシーンは胸を打たれる。
翻って今の日本の現状を見るに、少子高齢化が加速度的に進んでいる。
姥捨て山伝説を推奨する気は毛頭ないが、このまま年寄りばかりが増えていく日本に未来はないと感じた。
本作は上記の重いテーマを突きつけられるのに加え、穴の中に生き埋めて根絶やしにするシーン、雌犬と獣姦するシーン、崖下に突き落とすシーン等、目を覆いたくなるシーンが幾つもあり、一度は見てみたい作品とは思ったが、二度と見たいとは思えない作品であった。
ちなみに、一番目を覆いたくなったヤバいシーンは清川虹子の濡れ場であった。
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