りょう

楢山節考のりょうのネタバレレビュー・内容・結末

楢山節考(1983年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

食いぶちを減らすために親を山に捨てる。ストーリーは至って単純明快。だが、その土地、時代に生きた人々の暮らしや思いを丁寧に描くことで、人間とは、生命とはいかなるものかを、解釈なしに提示してくる。冬山の少ない食糧、奔放な性、罪悪感を麻痺させる村の掟・・・。命を繋ぐことの喜びと厳しさ。それを積み重ねることの意味とは何だろう。山に置いてきた母の姿を思い浮かべるラストシーンはそんな気持ちにさせられる。
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