タイトルに惹かれて、ずっと気になっていた「子猫をおねがい」。原題は「Take care of my cat」。
高校を卒業したばかりの5人の仲良しの女の子たち。おしゃれや都会に憧れるヘジュ、連絡係で好奇心旺盛世話やきなテヒ、貧乏でアウトサイド的なジヨン、双子のピリュとオンジョ。5人は、卒業後それぞれの生活が始まる。
ヘジュの誕生日や月1でたまに集まって、ははしゃいで。でもあの頃みたいに同じ話題同じ気持ちで一緒にはいられなくなってくる。
5人の強かったはずの絆が、陽炎みたいに脆くて、くっついたり離れたりしている。大事なのに、自分のことで必死で、大切の仕方がわからない。一緒にいられなくなった時間は、それぞれに距離を置く。メールなんかじゃ埋まらないぐらいの。
前半と後半にすごく差がある映画やなぁと思った。5人で明かした夜以降の後半、一人だけ先に家を出るジヨン。その後からが淡々としているストーリー展開やからこそ、少女達の心が動いていくのがすごく伝わってきてとても良い◎
時間が止まればいいのに。
一緒にいることが当たり前で、箸が転がっても笑える、そんな時間にはタイムリミットがある。
学生を卒業したら、それぞれの道を、それぞれの意志で選んでいくしかなくて。寂しいと思えるのは、そんな一緒に過ごした時間が大切な証。そうは言っても、やりきれない、そんな時がある。