『座頭市』
興奮が止まらない。
按摩 北野武の佇まいにひたすら痺れる。
日常の片隅にひそむユーモアを掬いとり、いやらしくなく描く表現が巧すぎる。さすが。
シリアスな展開と相克するようで絶妙に止揚させるバランス感覚も圧巻。
終盤に向けてのボルテージのあげ方が秀逸で、鑑賞直後は誰もが理性を失ってしまうと思う。
至高のエンターテイメントだ。。。
「いくら目ひん剥いても、見えねえもんは見えねぇんだけどなぁ」
(欲に惹かれてしまったり、表層を眺めてしまいがちな)「眼」の盲目性がシニカルに描かれていてよかった。