キャンチョメ

座頭市のキャンチョメのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ヤクザたちが喋ってるだけのシーンは退屈だったが、音ハメ、ギャグ、タップダンス等遊び心があって面白かった。

斬り合いを無駄に見せるのではなく、座頭市が問答無用にスパスパ切っていくアクションのテンポが良い。灯篭が切れるのは流石に過剰で笑った。
浅野忠信との一騎打ちで互いに持ち方を変えたのは、実力者ならではのプライドかな。

芸者の姉弟が稽古をするシーンが個人的ベストだった。否応なく自分の生きる術を幼少期に見つけてしまった弟の、強さ、悲しさ、儚さ、美しさがカットバックによって表現されていたと思う。
「男に戻っちまえよ」に対する「こっちの方が都合が良いんだよ」は、どういう意図なんだろう。単なる生きる手段として、なのか、自分のパーソナリティとしての話なのか。後者だといいなと思う。
キャンチョメ

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