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劇場版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLEのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.5
“慈愛の戦士”、ウルトラマンコスモス。
時に怪獣と心を通わせ、人類も怪獣とも向き合うウルトラマン。

その戦いを終えたかと思いきや、また再び強大な力が地球を“リセット”しにやってくる。そして、その人類滅亡のカウンドダウンが始まる。

“正義”のベクトルの違いからコスモスに襲い掛かる別のウルトラマン、ウルトラマンジャスティス。その人間の姿が吹石一恵。

彼女は、人類には希望も未来もない存在だと断定し、地球滅亡に加担する。
コスモスとジャスティスのvs構造から幕を開ける作品。

コスモスや彼と共に戦う隊員たちは地球、人類に希望と未来と奇跡を信じる。たとえ、世界が強大な力に圧倒されようと最後の最後まで諦めることを知らない。

そして、その諦めない強い信念がジャスティスや地球に光を照らす。

この作品の目玉は、2つの大きな光の力が合わさる時、新たな伝説のウルトラの力が生まれる。

そう、“レジェンド”。
圧倒的な力が宇宙の彼方からやってきても決して屈することのない2人のウルトラマンがとびきりの奇跡を起こす。

この作品は、人類の希望を願う心や、諦めない信念、そんな人が清く強いことを、強く吹き込んでいる。

その点のメッセージ性が強い。
そこにフォーカスして、信じれば必ず“光”が差し、活路が見出せて、その思いは相手にも必ず届く。

そんな強さと優しさの物語。なんともコスモスらしい作品。

タイプの違うコスモスとジャスティスの内面的なコントラストが均等に混じり合っててコスモス寄りでもジャスティス寄りでもないから“レジェンド”の存在感に均衡が保たれてて良かった。


F:1646
M:347
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