しゅう

六月十三日の夜のしゅうのレビュー・感想・評価

六月十三日の夜(1932年製作の映画)
3.5
以前観た「或る日曜日の午後」がイマイチな印象だったスティーブン・ロバーツ監督作品だが、彼が忘れられた名匠と言われるのがわかった気がする。
地方都市の4軒の家庭の様々な日常や事件を扱っているが、最初こそ俳優の顔の区別が付かずゴチャゴチャした印象を受けるもののストーリーが進むにつれ、多くの登場人物の捌き方の巧さに感心させられてくる。
クライマックスの裁判劇の畳み込んでゆく描写も素晴らしい。

俳優はクライヴ・ブルックなど知っている顔もあるが、殆ど馴染みのない役者ばかりながら優れたアンサンブルを見せている。
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