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パーマーの危機脱出のMrsフロイのレビュー・感想・評価

パーマーの危機脱出(1966年製作の映画)
4.0
前作「国際諜報局」に続くハリー・パーマーの活躍を、007のスタッフが贈る極上スパイサスペンス!

制作当時1966年のベルリンが東西分割されていた米ソ冷戦時代を背景に、МI5所属の公務員スパイをマイケル・ケインが独特の風情で魅せる。今ではニュース映像で見ることしか叶わなくなった東西分割の現場が、リアルに切り取られている。

監督のガイ・ハミルトンは「007/ゴールドフィンガー」の後にこの作品を担当、撮影は前作と同じオットー・ヘラーで独特のカメラアングル。音楽が前作のジョン・バリーが素晴らしかったので、今度はチョッと残念。

ショーン・コネリーの007は大ファンで劇場で随分楽しんだが、21世紀の今日観るとどうやらジェームス・ボンドよりハリー・パーマーに軍配が上がりそうだ。
英国でロシアの元スパイが毒殺されたニュースが流れ、米国大統領選での大規模な個人情報流失と、パーマーが裏で活躍しているのではと妄想する世界情勢の所以か・・

マイケル・ケインのユーモアとサスペンスがミルフィーユ状態の愉快が見逃せない。

おまけ
冒頭上司の指令で気の進まない様子で東ベルリンへ向かうハリー・パーマーが、服毒用の薬剤とバットマンスーツも持って行くよの台詞に思わず・・へっ???
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