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日本一のヤクザ男のmitakosamaのレビュー・感想・評価

日本一のヤクザ男(1970年製作の映画)
2.7
今作より4作を末期クレイジー映画と定義する。制作がナベプロになり東宝が配給となる。おかげで権利関係が複雑になり未だDVD化ならず。罪深いなぁ。
さらに今作は古澤憲吾のクレイジー最後の監督作。時代が変わり映画界も斜陽化するんだなぁ。悲しいのう。

タイトルにもあるように任侠物のパロディ。後期の裏切り男や断絶男などと同じくヤクザ映画のブームに乗っかった企画だね。

植木等が侠客になり、ヤクザの抗争の間を行ったり来たりする。役名が日本一郎。この時期に多用するヒノモトの姓をここでも使う。
土建屋の建設利権を争う二つの組。
前野組は亡き組長の代わりに女房が代理を務める。これが珍しい、司葉子!
組長の仇としてヒノモトが狙われる。組員役の藤田まこととの果し合いは笑ったな。間合いをジックリ詰め、刀を抜いたら雷に打たれる。正に緊張と緩和の教科書の様な笑いだわ。

敵の根本組の方がタチが悪い。色々嫌がらせをしてくるが建設利権をつかいヒノモトが立ち回る。

ゲスト歌手に沢田研二。あと女優陣にアンドロイド少女小林夕岐子がいるね。

ロケ地は茨城の潮来市だって。50年弱前だけど、当時にまだこんな風景が残ってたんだとビックリする。
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