ひらさま

グリーン・ベレーのひらさまのレビュー・感想・評価

グリーン・ベレー(1968年製作の映画)
2.8
周囲じゃ反戦、厭戦ムードが漂う最中に、勧善懲悪西部劇と同じノリで本作を製作したジョン・ウェイン
そもそもアメリカが掲げた勧善懲悪の是非が問われていたにも関わらず
ウェインは好きな役者でしたが、本作は的が外れた印象
とにかく長すぎる、以前の「アラモ」もそーだったけど、彼が演出に関わると長くなる!
監督が3人もいる(マーヴィン・ルロイはノークレジット)せいか、冗長でテンポが悪く纏まりがない
しかも3人の内1人は実物トカゲを強引に巨大トカゲと言い張ったり、装飾犬を巨大ネズミに見立てたりした珍作を連発していたレイ・ケロッグ
何故本作に?ウェインとの繋がりが気になるところ
本作は単純に戦闘シーンだけ抜き出して観ると大迫力
アメリカ軍が全面協力したらしく、戦意高揚と世相の転換を狙ったと思われるも、そんな絵空事に左右されるほど世の中バカじゃない
ラストに海に夕陽が沈むシーンを持ってきて感動を呼び込もうと画策するも、ベトナムは地形的に海に夕陽が沈む光景は見られないそうで、浅はかぶりをあちこちでバカにされた
しかしずいぶんと叩かれたにも関わらず、本作は大ヒットしたらしいから世の中不思議である