オム

レネットとミラベル/四つの冒険のオムのレビュー・感想・評価

4.0
1日経過して、え?昨日見たこの映画めちゃくちゃよかったのでは??って気持ちになる、スルメ的な映画。
80年代の作品ということで、カメラの画質とかはボソボソしてて、オープニングはファミコン…?って感じなんだけど笑、内容は現代人もやってること変わらないし、議論してることも悩んでることも、素敵な友情のあり方も変わらないなあ、日常をこうして生きてるんだね、と改めて気が付ける作品。

大学生二人が主人公だから、大人!ってほど大人じゃないんだけど、しっかり意見を持ち自立している性格の違う2人が頼もしい。性格これだけ違って、一緒に住めるし唯一無二の友達になれるよね。だんだん二人の3人目の友達気分で観てしまい、ムカつく奴が出てくると、どいてな!わたしがぶっ飛ばしてやるよ!!って気持ちになって観てた笑

さすがパリジェンヌ、ミラベルの気の強さと論法の強さがすごい。常にああいえばこういうで何度か感心した。とはいえ、優しいいい子。レネットは芯の強さで夢を追いかけて都会に出てきた真っ直ぐで頑固な子。ちょっとヒステリックだけど、真っ直ぐな子だね。二人とも好き、幸せになって!性格の違いでぶつかることはあるし、議論もするけど、互いを見捨てることなく逆に情を深め、互いの存在、意見を尊重している友情がいい。下手に異性恋愛も絡まず、過剰なシスターフッドが絡まないのもすごく良かった。友情の危機みたいな無駄なハラハラもないし、良かった。とにかく良かった。

ミラベルになりたい、ミラベルの我の強さとアンニュイさが混じった雰囲気も服装も仕草もおしゃれすぎて超良かった。
何回か観たいな。
オム

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