チッコーネ

レネットとミラベル/四つの冒険のチッコーネのレビュー・感想・評価

5.0
個人的にロメール作品の中では、最も好き。
『都会のネズミと田舎のネズミ』の物語で、世間知らずなのに振る舞いだけは大人びた田舎出身の少女が、特に滑稽かつ魅力的で笑える。

ロケオンリーで進行する展開は「本当に脚本があるの?」と確認したくなるほどの心地よさ。皮肉も充分に効いている。

わざとらしい演出や特殊技術、そして有名な俳優の存在などなくても、かように楽しいコメディが作れると証明した監督は、本当に素晴らしい。
チープなリズムボックスの奏でるチャカポコテクノも良い。