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真夜中の弥次さん喜多さんのアイのレビュー・感想・評価

真夜中の弥次さん喜多さん(2005年製作の映画)
3.3
この映画、とにかく随所で笑えます。
とくに古田新太の清水の次郎長と、阿部サダヲの金々が最高です!!
ヒゲのおいらん・松尾スズキさんと♪チャーミングすぎる。

あと、長瀬智也の弥次さんが良いです。まっすぐに馬鹿なのは本人の持つキャラクターから来ているとは思うのですが、本当にまっすぐ、喜多さんを愛しているがゆえに馬鹿っていうのが、たまらなく愛おしい。

喜多さんは自分が嫌いなゆえに、クスリに嵌っている駄目で可愛い人でした。七之助本人もインタビューか何かで言っていましたが、この喜多さんはゲイで、ヤク中で駄目人間な自分から逃げたくて、途中、女の子に恋したフリとかしちゃうんですよね。でも、お伊勢参りの道中でリヤルを探し求め、リヤル=弥次さんの愛だと気付く。原作は最後がハッピーとは言い難いですが、映画版はこの駄目な喜多さんが、弥次さんの愛の力で更正し、自分のことも好きになれるような未来への予感があって幸せです。

本当に面白かった。大好きです♡
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