哲akaジョニーデッブ

タクシードライバーの哲akaジョニーデッブのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.0
何もやる気が起きず、
映画館に行く気力もなく、
とりあえず持て余す時間を消費するためと適当に選んで観賞した。

古きよき(良いのか?)汚いNYを舞台に、
貧困と思い通りにいかない生活にノイローゼになっていく男を見て、
今更ながら2019年に公開されたジョーカーを思いだし、いやむしろこれ同じじゃね?と変わらない世の中に笑いそうになる。

上手くいかない現実に漠然と「何か大きいことをやってやりたい」と妄想するトラヴィスがやりたかったことってなんなんだろう?
政治家を殺して英雄にでもなりたかったのか?
英雄にもなれず、ただポン引きを殺しただけ。
結局そんなもんさと現実を突きつけられたような気分だ。

きっかけは何でもいいその不健全なフラストレーションは現代にも蔓延してる。
現実に背を向けて、世の中が腐ってると悪を一方的に断罪する。
私はこの映画を観て、現代に蔓延しているこのノイローゼの治療薬はモテることだと本気で思っている。