鳩摩羅什

タクシードライバーの鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.5
昔、見た記憶があるが名作と呼ばれる理由がいまひとつ分からなかった。その理由が知りたくて再び観た。
マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の本作は、ベトナム戦争帰還兵の鬱屈した心理を描いている。ベトナム戦争で国のために戦った。
しかし、帰国してみれば大した仕事もない。タクシードライバーとして日銭を稼ぐが、社会的に評価されるわけでもない日々。
何か大きなことをやりたかった。生きた証を作りたかった。自分が生きていることを証明したかった。
大統領候補の暗殺計画は未遂に終わり、売春を斡旋していた男を射殺する。用心棒や元締めも射殺する。
その結果、少女を売春宿から救い出したヒーローとして報道される。
正義とは何か。生きるとはどういうことか。働くとは何か。観た人にそんな疑問を投げかけるのが本作であった。
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