【オールタイム・ベスト】
1976年。当時よくあった、二番館の三本立ての一本として偶然観る。
ベトナム帰りの元海兵隊のトラビス。今は、ニューヨークのタクシー運転手。
「You talkin’ to me?」
デ·ニーロ演ずるトラビスは、それまで自宅のテレビで見ていた洋画劇場の主人公達とは、全く違っていた。
孤独で自分でも分からない何かに苛立っている。
🖊「リアリティ」なんて言葉をまだ知らなかった当時(中学生)の私は、映画館の暗闇の中、夢中でスクリーンの中のトラビスを見つめた。
🖊とにかく、デ·ニーロの声と音楽が耳に残った。