tanuusagi

タクシードライバーのtanuusagiのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.6
深淵に触れ過ぎる作品は、いつか(自身含め)人を殺めるかもしれない人間にとって諸刃の剣だと思う。強烈な救いと魅力を感じる距離感のうちには危険で、一度抽象的な形の死を越えながらそれ自身を内包させることで、初めて再生できるのだと思う。
トラヴィスはたぶん、死を越えられていない。

半世紀前でも、13歳のジョディフォスターに娼婦を演じさせる上での配慮がされているのがすごい。
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