ming

タクシードライバーのmingのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
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自分よりかけ離れた場所にいる
自分とは違う世界にいる
そう思いたいしそう思った方が自分を安心させられる。だけど彼がただのタクシードライバーであり同じ社会を同じような顔をして生きているということ、これは特別な話ではなく普遍的であり自分にもそういった内面を持ち合わせているということ

最後の事件もあの場面を見たらただの虐殺者でしかないのにメディアというフィルターを通すことで英雄になってしまう

彼の精神的な不安定さ、社会に対する鬱憤は戦争を知らない、アメリカの文化を知らない私には共感できる部分はごく僅かでしかないところに悔しさはあるけどその時代の温度や人々の思想を映し出し色褪せずに残り続ける映画の強さも感じた
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