もう、とことんデニーロに釘付けな2023年秋です。この作品はスコセッシの名作と分かっていたものの、若い時は怖くて観れませんでした。
青年デニーロが強烈に若くて美しい。ベトナム戦争のトラウマに身を囚われ、強い正義感あるが故に孤独と閉塞感に打ちのめされて、メンヘラとモラハラが昇華して狂気の塊みたいになっていく様は恐ろしいけども、エンディングに向けて解毒されていく感じも妖艶でした。ラストは意外でしたが、救いがあるところは好きです。
この作品を理解するには、時代背景やベトナム戦争帰還兵の実態を知っておかなければいけないですが、もう少し帰還兵の実態は予習すべきだったな、と。
ベッツィ役の人が美し過ぎるので、その後の少女ジョディ・フォスターのパンチが効いてる気がします。ピーター・ボイルをレイモンドSitcomでしか触れていなかった身としては、キレッキレ時代を観れたことも嬉しい。
全体的に映像や色彩、展開含めてとてもオシャレです。スコセッシのセンスだけで作られた骨組み感、なんていうんでしょう、スコセッシ作のデザイナーズマンションを観た気持ちです。ここ後巨匠となって、タワマン作り続けてますね。
You’re only as healthy as you feel
本当にこれですわ……
スコセッシのインタビューによるとダスティン・ホフマンが候補に挙がっていたそうです。なるほど。
https://youtu.be/AsiNmT9Kwqo?si=4My1WJIAzl8xBVgf