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タクシードライバーの47のネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはあんまり良さ……というかこの作品の持つメッセージがあまりよくわからなかった。相性など、私自身の問題かなと思う。
音楽と映像は良かった。
ただ途中まで結構起伏が平坦なので、何度かうつらうつらしてしまった。
ヘテロ白人男性という今も変わらぬ一番の特権階級に位置する人たちの、当時差別を受けていた人たちへの態度や眼差しが窺えるのは興味深い。
どんどんデニーロ演じるトラビスがおかしくなっていくのも面白かった。
例の14歳の娼婦の女優さん、当時おいくつだったのだろう。よく撮れたなと思う。
結局大統領候補暗殺に失敗したトラビスが、街の暗部の人間を殺しアイリスを親元へ帰し、世間からヒーローと讃えられるくだりが正直よく理解できない。
彼はただ異常な人間で、それがたまたま世間やアイリスの親にとって都合の良い方向に発露しただけに思う。
でも別にこの作品自体はトラビスをヒーローとして描いているとも思わないので……どう受け止めるべきなのか、やはりわからない。
私にはまだ難しかった。
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