ソニア

タクシードライバーのソニアのネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画秘宝読んでたらチラッと出てきて久しぶりに観たくなり鑑賞。

1回目は意識してなかったけど、退役軍人のメンタルヘルスとか、歪んだ正義感とか、色んなテーマが浮かんできて楽しめた。

どうやら本作は「インセル映画の金字塔」と呼ばれているらしい。インセルは今の言葉で言う「弱者男性」のことで、言葉の成り立ちや他の映画との比較に関しては映画秘宝2024年5月号を参照されたい。
確かに本作は弱者男性についての教材として素晴らしいと思う。好きな相手を天使とかいったり、やけに差別的だったり、風俗嬢に説教したり、終わってる飯(食パンとを牛乳に浸して砂糖と酒をかけたやつ)を食べてたり。いくらなんでも初デートでポルノ映画はありえんやろとは思うけども。あとポン引きと売人にゲイが並ぶの、時代を感じる。
最初に観た時はインセルとかは意識してなかったけど、なんだかフィクションに思えないような気がしたのはトラヴィスのそういう面を感じてたからなのかなと思ったり。

若すぎて気づかなかったけど、アイリスはジョディ・フォスター。14歳にしてすでに完成してしまっている。そのせいでストーカーが生まれて、レーガン大統領暗殺未遂事件へと繋がるわけだけど。(余談だけど自分は一連の事件でのレーガン大統領のセリフがとてもユーモアに溢れていて好き)

あと37歳のハーヴェイ・カイテルはまだ細いんやな。
ソニア

ソニア