えだまめ

タクシードライバーのえだまめのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.4
初スコセッシでタイトル知ってるので視聴。

いやぁ〜〜名作でした……今更語り尽くされてるから自分が語る必要もないと思うけど…タクシー運転してるシーン、車内から見せるカットで主人公の孤独を演出するの上手ッッッ!!!夜なのにカラフルだから目が飽きないッッッ!!!

トラビスの視点からずっと動かない作りが視聴者への信頼感がすごいな!!って思った。会話シーンでトラビスのセリフで相手が表情曇らせたりするのでそれ読み取って察しなきゃいけないの、リアルで会話させられてる気分になってしんどい!誰と話してても他人をどこか見下してるような発言をするのやめなさい!!

どうしようもない孤独感からくる社会への鬱屈さを政治を学ぶことではなく自分自身の行動でどうにかしようとするの、今で言う無敵の人なんだろうけどベトナム戦争帰りって肩書きがあるだけで可哀想さがグンと増すよね…その問題を何とかしようとしてる政策を掲げてる大統領を女に振られた憂さ晴らしで暗殺しようとする馬鹿さと結局実行できずに終わる虚しさよ😢(って解釈で合ってる?)

アイリスが車内に入ってきて逃げたいっていってるのに発車せず、追いかけてきたおじさんから汚いお札を受け取って見逃すシーンで心掴まれまくりました❤️そしてちゃんと元のところにお金返すのもイイ❤️

訓練したのを無駄にせず自分の見える範囲内にある諸悪の根源を退治してたけど、アイリスの親とかメディアとかには英雄扱いされてるのに肝心のアイリスの反応を見せない匙加減がよかったです。弾丸が足りなくて自殺できずに生き残るのもダサくていいですね〜

ラストのべツィが見直したように思えるけどどこまでもトラビス視点な映画なことを思うとどうとでも捉えられますよね。(素直に感心されたと思いたくない)
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