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タクシードライバーのYASUUのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.6
遠藤周作原作『沈黙』を映像化したマーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』が1月21日から公開されました。
マーティン・スコセッシ監督作といえば、
『タクシー・ドライバー』
『レイジング・ブル』
『グッドフェローズ』
『ケープ・ファイヤー』
など2000年まではロバート・デニーロを主役に迎えた作品が多く、2000年以降は
『ギャング・オブ・ニューヨーク』
『アビエイター』
『ディパーテッド』
『シャッターアイランド』
などレオナルド・デカプリオを主役に迎えた作品が多いですね。

たまたまWOWOWで撮りためたコレクションのひとつを整理していたら、『タクシー・ドライバー』が目に入りました。
実は撮ったまま、まだ観ていない作品なのです。
今回、『沈黙-サイレンス-』を観にいく前に、観ておこうと鑑賞しました。

主演はロバート・デニーロ。最近の作品は『マイ・インターン』『ダーティ・グランパ』と若者と触れ合うお爺さんという感じの役柄が多いですね。
本作では腐敗しきったアメリカ社会に不満を抱き、逃れられない孤独、虚無感から徐々に精神を病んでいくタクシードライバーの青年を演じています。
1976年、今から41年前、当時のデニーロの年齢は33歳。頬がこけた精悍な顔つきです。

純朴な青年が、好意を持った女性に振られたことをきっかけに崩壊していきます。
現代の日本社会にも起こっている事象を観るようで、古さを感じさせないです。
救いようがないラストになるはずが、なぜかハッピーエンド。これがアメリカなんでしょうね。

なんで、せっかく意中の彼女とデートができたのに、あんな映画を見に行くんだ?主人公の気持ちがようわかりません。
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