どらこ

タクシードライバーのどらこのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.7
自分で思い込んだら絶対にそれが正しいと決めつけ、後先考えず行動する真性のキチガイが主人公。傍から見ればただのサイコパスなのに、それがさも当たり前かのように行動するからこっちまでおかしくなってくる。
それほどまでに、デニーロの怪演が自然で不気味で気持ち悪くて、素敵だった。

ありがちなサイコパス映画だと、
「本当にこんなキチガイいるわけねーだろ」と視聴者に思わせる、非現実的なキャラクターがメインな事が多い。
しかしこの映画の凄いところは何もかも「自然」。
普通にこのサイコパス主人公は現実世界にいそうだし、まるで日常の一部を切り取っているような、中々見ることが出来ない作品だった。

ジョディ・フォスターが売春婦役で登場するんだけど、もう可愛い過ぎてそれしか記憶にない
あとから調べたら演じた時の年齢が14歳とかマジで頭おかC

思うがままに行動したデニーロは、「結果」として英雄になる。かなり良い意味で不自然な結末。視聴者がどう思おうと、あの日常は彼を英雄と評価したのだ。

ラストでメーターを戻し、女を置いて去る姿は「かっこいい」。
それに尽きる。
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