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群盗荒野を裂くのcのレビュー・感想・評価

群盗荒野を裂く(1966年製作の映画)
2.1
えー〜!何じゃそりゃ!という私の中では拍子抜けしたラストの展開。
高笑いして走り去るエルチンチョが羅生門の三船敏郎に見えました。


メキシコ革命中のマカロニウエスタン。
冒頭から次々銃殺されていく場面。
珍しいのは白人のアメリカ人ビルが、エルチンチョ率いる盗賊と、革命軍のリーダーに武器を売りに行く旅に同行していること。
しかも、バッチリスーツとハットで馬に乗り、粗暴な盗賊に混ざっているから異質。
(その姿を映画のジャケットに大きく載せている方がエルチンチョのアップだけよりインパクトあって面白いと思うんだけど。。。)
クラウスキンスキーもエルチンチョの弟役で登場しますが、狂気さ0の従順で正義感強い役柄で物足りない。


悪い人ではないエルチンチョは、粗野で大らか、気さく、でも抜けていて憎めないキャラ。画面からむさ苦しさが漂ってきました。
対して白人のビルは謎で無表情で無機質な感じ。
(アデリータとの関係が思わせぶりで終わっちゃったなー…)
この2人が、兄弟や仲間以上の信頼関係になり最後は大金を手にし、そして衝撃のラスト。
結局は盗賊。結局はアメリカ人ということなのか。
日本人の私には理解に苦しむなー。。。
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