Haruki

リリオムのHarukiのレビュー・感想・評価

リリオム(1934年製作の映画)
3.5
モルナール・フィレンツによる有名な戯曲を、シャルル・ボワイエを主演に迎えてフリッツ・ラングが映画化した作品。

身勝手で女たらしだが周りからは好かれている、回転木馬の客引きリリオム。

彼を待ち受ける運命をシニカルかつファンタジックに描き、人間の死と生、善意の本質を晶出させる悲喜劇。

暴力を否定する流れになっていないのはかなり気になるが、90年近くの前の映画だし仕方ない。

さすがのスタイリッシュな演出だが、フリッツ・ラング本人が脚本に携わっている作品の方が好みなのかも。
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