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リリオムのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

リリオム(1934年製作の映画)
3.5
原題『Liliom』 (1935)

監督 : フリッツ・ラング
脚本 : ロベルト・リーブマン
撮影 : ルドルフ・マテ、ルイ・ネ
音楽 : ジャン・ルノワール、フランツ・ワックスマン
出演 : シャルル・ボワイエ、マドレーヌ・オーズレイ、ロベール・アルヌー、ローラン・トゥータン、他

モルナール・フィレンツの戯曲を原作とした、メリーゴーランドの客引きだったリリオムが強盗に参加するが失敗に終わり、自殺し、魂は天国の待合室に運ばれるファンタジー映画。

フリッツ・ラング監督の唯一のフランス映画。

茫然となり全く動かないジュリーからの遊園地の黙祷、亡くなったリリオムの手に顔を埋めるジュリーは凄く「映画」を感じさせてくれたし、天からリリオムを迎えに来た男の造形も面白かったです。
中盤以降のファンシーなファンタジックな世界観も面白かったのですが、惚れたが負けに近いジュリーが健気過ぎるし、全体的に男に都合良すぎな作品だとは今の視点では凄く思う…
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